日本調剤株式会社 様|BizForecast(ビズフォーキャスト)の導入事例|プライマル株式会社|PRIMAL|予算管理・管理会計・グループ経営管理・連結会計・人事評価
グループ経営管理システム
BizForecastシリーズの導入事例

日本調剤株式会社 様

調剤薬局の各店舗だけでなく、
全社的な予実管理を手間なく実現したい。
非財務情報もまとめてBizForecastで一元管理!

社名 日本調剤株式会社
設立 1980年(昭和55年)3月
資本金 39億5302万円
業種 医薬品
事業内容 保険調剤薬局チェーンの経営
ウェブサイトURL https://www.nicho.co.jp/

日本調剤株式会社様とは・・・

「当社は、日本全国に調剤薬局チェーンを展開しています。総店舗数は726店(2023年5月現在)を数え、全都道府県に店舗を有しています。
グループ理念として「すべての人の『生きる』に向き合う」を掲げ、調剤薬局事業のみならず、製薬事業や医療従事者派遣紹介事業など、ヘルスケアに特化した事業ポートフォリオで業容を拡大させているところです。

一方、DX推進を経営戦略に取り込むことで、患者さまをはじめとするステークホルダーへ新しい価値を提供しています。
たとえば、ご来局の前に患者さまから処方箋を事前送信いただくことで、待ち時間を短縮できる機能をあわせ持つお薬手帳アプリ『お薬手帳プラス』や、ご来局不要で患者さまにオンライン服薬指導を行えるWebサービス『NiCOMS(ニコムス)』などをご提供しており、『お薬手帳プラス』の会員数は140万人超(2023年5月現在)となっております。

また、社内の業務効率化やIT人材の育成・活用によるDX推進にも注力しております。RPAでの単純業務自動化、クラウドを利用した本部から各店舗への指示の効率化などに取り組み、実際に効果も出始めています。
こうした取り組みは、IR資料として公開している『統合報告書』でもご覧いただけます。
このように、デジタルと親和性の高い当社ですが、会計関連業務においては汎用性の高いExcelベースの業務が多い影響もあり『管理会計が機能しておらず、属人化している』『子会社の予算を把握できていない』などの課題を抱えていました。そして、これらを解決するために、BizForecastを導入しました」

(経理部長 小股 卓様:以下、小股様)

【課題】全社的な予実管理が行えず、管理会計が機能していない

調剤薬局の各店舗だけでなく、全社的な予実管理を手間なく実現したい。
非財務情報もまとめてBizForecastで一元管理!

「当社では、600以上の薬局店舗(※導入当時)および本支店部門ごとに、Excelで次年度の予算を編成した後、BIツールへインポートするためのファイルと、集計用のファイルを作成し、前者はBIツールで、後者はサーバーで部門ごとに保存していました。

複数店舗を束ねるエリアマネージャーが約70名おり、彼ら向けにBIツールで予算情報と実績情報を提供していました。ただ、BIツールの仕様上、データベースから出力したデータを見やすく加工することができませんでした」(経理部 課長 平塚 豪様:以下、平塚様)

「そのため、Excelファイルなどへ出力してフォーマットを整えるスキルを持ったエリアマネージャーしかデータを活用できず、特に新任やキャリアの浅いマネージャーにおいては運用に支障があったものと感じていました。また、スキルを持ったエリアマネージャーであっても、データの加工にはかなりの時間を要していました。
同時に、Excelに関する知識だけでなく、データを扱うセンスも個に依存していました。例えば、来局者数やピーク時の患者さまごとの待ち時間数といった非財務情報と、月次損益などの財務情報をミックスして業績評価ができている人は、多くはなかったと思います」(小股様)

「一方、集計用のファイルについては、部門ごとに別々に保存されているものをまとめる工程が必要でした、各エリアマネージャーが編集した全ファイルを、1日1回、夜間のバッチ処理で集計していました。つまり、全体の予実をリアルタイムで確認することはできない状態だったのです。
経理部門では、このデータから経営層向けに毎月『予算集計表』『人員増減レポート』『汎用レポート』を作成していました。

BIツール用のExcelファイルと集計用のExcelファイルとが混在する点も大きな課題となっていました。このため、一元的な予実管理が行えず、各方面からデータを集め、さまざまな編集・加工作業を経て、初めて全体を概観できるといった状況でした。各店舗ごとの予実は把握されていましたが、間接部門まで含めると、十分な管理体制ではないのが実状でした」(経理部 清水 嵩平様:以下、清水様)

「このように、会計関連業務においてさまざまな課題を抱えていましたが、管理会計がただの数値データとなってしまい機能不全になっているというクリティカルな問題を解消するために、システムの導入を検討し始めました」(小股様)

【選定】制約が最も少なく、内製化できて拡張性も高いことが決め手に

「インストールからログイン、入力という一連の作業のしやすさがプレゼンから伝わってきたので、テスト導入を待たずに導入を決定しました」平塚 豪 氏 経理部 課長

「経営管理システムなど、BizForecastを含めて3社にお声を掛け、各社に提案していただきました。BizForecastは、自社で容易に設定できそうでしたしデータベースとインターフェースが一体化していて、わかりやすく、使いやすそうだと感じました。制約が少なく、導入後にユーザー数の増加や用途の拡大が発生した場合でも、柔軟に対応できる点にもメリットを感じました」(平塚様)

「実は、今回の検討よりずっと以前に、BizForecastの営業の方から提案を受けたことがあったのです。その際、プライマルの設立者が会計士だったという話を聞いており、『BizForecastは、会計面のソフトウェアとして優れているのだろう』という印象を持っていたため、信頼感を寄せていました」(小股様)

「もちろん、Excelライクな操作画面など、Excelとの親和性の高さも選定のポイントでした。また、導入事例を拝見させていただいた際に、当社のようなチェーンストアの実績があったところも大きかったですね。安心感につながりました」(清水様)

【効果】毎月の集計業務を1/24まで短縮!非財務情報もデータ化して予実管理できるように

「経理部へ問い合わせずに、明細単位までドリルダウンして原因を発見できるようになった。これは、革命的ですよ」小股 卓 氏 経理部長

毎月の集計業務を6時間から15分へ短縮し、生まれた時間をデータ分析に当てる

「従来は、月初の集計業務に毎月6時間ほどかかっていたのですが、BizForecast導入後は15分程度まで短縮できるようになり、速報を毎月第一営業日に出せるようになりました。取り込むCSVファイル数は10を超えるのですが、データを変換するプログラムを作成しているので、エラーが出なければ、15分くらいで集計が可能です」(清水様)

「集計時間を短縮できた分、分析作業に時間をかけられるようになりました。また、分析できる軸が増えたので、経営層の要望に多く応えられるようになりました。
今までは『データの集計に膨大な時間がかかるためできない』という言い訳をせざるを得ないこともありましたが、データが可視化されたことにより、より詳細な分析を求められるようになりました。ExcelからBizForecastに替えたことで集計作業の効率化を実現できましたが、BizForecastが“工夫しやすい仕組み”なので、さらなる品質の向上も同時に実現することができました」(平塚様)

「当社の経営においては、月次決算の提出もスピードを求められるため、Excelで集計をしていた頃から翌月第二営業日には前月の数値を出していました。
それが、BizForecastになってからは、第一営業日の午前中に提出できるようになりました。
月次報告についても資料の作成にかかる時間は1/5程度に短縮されました。『より早く伝える』という目的に叶った仕組みを導入できて、大変満足しています。

また、これまでは各エリアマネージャーの情報処理レベルにより偏っていた情報の品質が均一化されたという効果もあります。採用するKPIや集計方針の、資料の作成者による偏りが平準化されたという効果があったと考えています。

エリアマネージャーの上には、支店の部長、さらに支店長がいますが、支店長は自分が所轄している支店の業績に関して以前に増して数値をよく見るようになったと感じています。それまでは『この店舗は赤字だ』と認識するにとどまっていたところから、『なぜ赤字なのか?』『これは、どこから始まったのか?』という深度まで踏み込むようになったのです。さらに、明細単位までドリルダウンして、『今月は、修繕費等が多かったため、一時的に赤字なのか』など、原因を発見できるようになりました。こういった情報を、経理部へ問い合わせずに把握できるようになったのは、革命的と言って良いと思います」(小股様)

「BizForecastの導入前は、会計部門側で店舗の非財務的な情報を知る機会もなかなかありませんでした。システムの中で、店舗と本社の間接部門をうまくつなげられることも、マスタを作ることができる機能のメリットですね」(清水様)

「ユーザー定義収集レイアウト機能」をフル活用 非財務情報もデータベース化して分析

「冒頭でもお伝えしたように、当社では、来局者数や患者さまの待ち時間、といった非財務データを重視しており、各店舗での数値を把握しています。
これらのKPIを達成するための教育にも注力していますし、インフラも整えています。こうした非財務情報を管理するにあたり、『ユーザー定義収集レイアウト機能』が非常に役立ちました」(小股様)

「この機能は、本当に重宝しています。自由にデータベースを定義して作れるので、数値だけでなく定性情報もデータベース化して管理できるので、素晴らしいと思います。これがBizForecastの肝なのではないかと思うほど、当社では活用しています。BizForecastを導入して一番良かったと感じているのは、この機能ですね」(平塚様)

BizForecastでデータを多面的に見られるようになった

「導入前は、ルーティンで集計するデータは2~3点しかありませんでした。BizForecastを導入してからは、さまざまな軸で切り取った断面を見られるようになったので、これまでは気付かなかったところにも気付けるようになりました。最初に見せる方向さえ作っておけば、データを入れるほど利用できる情報が増えていき、加工する必要もなく提供できます。かかる工数もほぼ変わらないので、非常に便利です」(平塚様)

「経営層への月次報告でも、今までは、概況として全社ではどうだったのか、各店舗ではどうだったのかを報告するだけでしたが、多面的なことをレポートできるようになりました。たとえば、出店形態別・規模別の分析など、細かく紹介できるようになりました。さらに、良かった点や悪かった点の要因まで出せるようになりました。これまでは、情報を集めるためにいろいろなシステムにアクセスしたり、エリアマネージャーに電話で聞いたりして、やっと月次報告用の資料を作っていたのが、今はBizForecastを見ればすべてわかる。すごい破壊力ですよ」(小股様)

ユーザーからの評判も上々 調剤薬局事業本部の定例会議ではBizForecastからのデータを重視

「エリアマネージャーからの評判もとても良いです。『BizForecastになって、すごく便利になった』という声は、多くの人から聞きます」(平塚様)

「調剤薬局事業の本部で毎月行われる会議では、事業報告資料の多くにBizForecastから出力した数値が使われています。それだけ、BizForecastによるデータ抽出が使いやすいということでしょう」(小股様)

【展望】将来的には、日次データの管理もBizForecastで

「現在、BizForecastを月次データの参照用として活用していますが、徐々に日次データも管理できるよう発展させていきたいと考えています。具体的には、日次指標をBizForecastに取り込み、日々の各店舗データを取得して集計業務を短縮することを構想しています。この作業を現状では、まだ導入以前の方法を踏襲してBIツールで行っています。複数のExcelファイルを出力して、集計・編集・加工し、やっとデイリーのデータを作成しています。非常に手間がかかるため、BizForecastに取り込んで一回で作成できる仕組みを近いうちに実現したいと思います」(平塚様)

※本事例は2023年5月現在の内容です。
※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
※掲載企業様への直接のご連絡はお控えください。