BizForecastシリーズの導入事例
株式会社ルネサンス 様
統合渦中でも止まらない経営管理を。
M&A・会計システム刷新と並走しながら、BizForecastで予算管理基盤を再構築
| 社名 | 株式会社ルネサンス |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長執行役員 望月 美佐緒 |
| 所在地 | 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア |
| 設立 | 1982年8月 |
| 資本金 | 32億1,700万円 |
| 事業内容 | フィットネスクラブ、スイミング・テニス・ゴルフスクール等のスポーツクラブ事業、自治体及び企業・健康保険組合向けの健康づくり事業、ホームフィットネス事業、介護リハビリ事業、その他関連事業 |
| ウェブサイトURL | https://www.s-renaissance.co.jp |
株式会社ルネサンス様とは・・・
「わたしたちルネサンスは『生きがい創造企業』としてお客様に健康で快適なライフスタイルを提案します。」を企業理念に掲げ、全国にスポーツクラブを展開し、人々の健康づくりを支援する株式会社ルネサンス様。スポーツクラブ事業を中核としながら、企業や健康保険組合の健康づくり支援や全国の自治体の介護予防事業の受託、オンライン事業、ホームフィットネス事業、海外市場へ向けた取組など、長期ビジョンである「人生100年時代のWell-being共創カンパニー」を目指し、健康分野におけるサービスを多岐にわたって展開しています。
同社では近年、スポーツオアシスを子会社化、その後の合併へと再編を進めるなど、事業基盤の強化を図ってきました。事業や拠点が広がり、複数の会計システムが社内に並存する状況が生まれ、スポーツクラブ事業から介護・ホームフィットネスまでの多様な事業軸を横断した全社の経営管理をどのように実現するか、という課題が顕在化していました。
また、全社の予算編成・月次進捗管理・計画策定を長年にわたって特定の担当者が構築したExcel・マクロ体制で担ってきた同社では、属人化リスクの解消と、増大するマクロ運用コストへの対処という内部課題も積み重なっていました。そこで、M&A・会計システム刷新という変革の渦中でも経営管理を止めることなく、将来にわたって機能し続ける仕組みをつくることを目的として、BizForecastの導入が決定されました。
導入背景
ルネサンス様では、全社の予算編成・月次進捗管理・計画策定を、担当者が長年かけて構築したExcel・マクロ体制で一元管理していました。仕組みとしての完成度は高く、スポーツクラブ事業の管理においては業務上の問題も表面化していませんでしたが、事業の多角化と組織の変化が進む中で、複数の構造的な課題が同時に顕在化していきました。
■属人化リスクと、増大するExcel運用コスト
全社の経営管理は実質的に1人のキーパーソンが支えており、担当者が不在になった場合のリスクは社内でも認識されていたものの、長らく改善の手が打てていませんでした。また、マクロを動かすためのExcelライセンスは拠点数に比例して増加しており、拠点単位でフルライセンスを維持するコストが経営上の負担になり始めていました。
■月次集計業務の非効率と、現場の作業負荷
各拠点から提出されるファイルの確認から始まり、マクロの実行・数値調整・再計算という作業が繰り返される月次集計は、1回のマクロ実行だけで約1時間を要し、修正が生じるたびに全体を回し直す必要がありました。結果として、月次集計業務全体は半日がかりになることが常態化しており、担当者は集計の先にある分析や資料作成に十分な時間を確保できていませんでした。
■M&Aによる経営管理の複雑化
スポーツオアシスとの統合に加え、ルネサンス自身も会計システムを新システムへ切り替えるタイミングと重なり、ルネサンス側の新会計システムと旧オアシス側の会計システムという2系統の会計データが社内に並存する状況が生まれました。全社の数字を把握するには2つのシステムのデータを都度突き合わせる必要があり、既存のExcel体制でこれを吸収することは限界を迎えていました。事業の多角化が進み、スポーツクラブ事業以外の勘所をExcelベースで把握しながら管理することも難しくなっていました。
導入の決め手
■会計統合と並走できる柔軟さ
決め手になったのは、会計システムの統合と並走できる柔軟さでした。統合が進む途中でも、2つの会計システムのデータを取り込み、全社の数字として一つにまとめられること。Excel以外のスプレッドシートのデータも取り込むことができること。人手を介さない自動連携も実現できること。会計の移行に歩調を合わせながら予算管理を回していくうえで、この柔軟さが欠かせませんでした。
■現場の入力スタイルは、そのまま
もう一つ大きかったのが、これまでのExcelの使い勝手をそのまま残せる点でした。各クラブ・拠点での数値入力は件数が多く、現場では必ずしも常時オンラインとは限らない環境で作業を進める場面もあります。Web型のシステムも検討しましたが、途中保存がしづらい、まとめて登録したい数値を一件ずつ処理しなければならない、といった点で、現場の負担が大きくなることが懸念でした。その点BizForecastなら、手元のExcelで入力を進め、区切りのいいところで保存して、最後にまとめて取り込める。使い慣れたやり方を変えずに済むことが、現場にとって何より大きかったです。
■環境を選ばず、将来の変化にも備えられる
さらに選定を進める中で、「将来的にExcel本体に縛られない環境を目指す」という検討課題も発生しました。一見矛盾するようですが、BizForecastはExcelに近い操作感を保ちながら、Excel本体や表計算ソフトがなくてもシステム内で入力を完結できます。使い慣れた感覚は残しつつ、この先ずっとExcelに縛られずに済む。各拠点にExcel入りのPCを用意する必要もなく、将来は移動端末での利用にも広げていけます。その両立ができた点を評価しました。
導入プロジェクトについて
■操作性は、変えない
会計の統合と予算管理の仕組みづくりを同時に進める一方で、もう一つ重視したのが、それを現場に無理なく定着させることでした。最もこだわったのは、これまで使っていたExcelファイルの操作性を、できるだけそのまま再現することです。現場にスムーズに浸透させるには、使い慣れた画面や入力の流れを変えないことが大切だと考えたためです。各部門が必要な要望を細かく伝え、それを一つずつ反映して作り込んでいきました。
既存のExcelには、マクロで細かく組まれた処理もありました。さすがにすべてをそのまま移せたわけではありませんが、ここは機能として組み込み、ここはコピー&ペーストで対応する、というように、一つひとつ代替案を一緒に検討しながら進めていくことができました。
■先手を打つ進行管理
3つのプロジェクトが同時進行するという複雑な状況でも、進行管理の面での評価は特に高いものとなりました。決定が必要な事項については期日を明示したうえで先回りして連絡がきたほか、ドキュメントやタスクも常に最新の状態に整理されており、意思決定が滞ることなく進められました。一度合意した仕様が覆ることもなく、大幅なやり直しが生じる場面もほとんどありませんでした。長年にわたって多数のシステム導入プロジェクトを経験されてきた担当者様も、「20年やってきた中でピカイチのプロジェクト管理だった」と振り返るほどの進行管理でした。
■説明会いらずの定着
印象的だったのは、各拠点での反応です。当初は「この程度の説明会で、本当に現場が使えるようになるのか」という半信半疑の空気もありました。ところが、いざ始めてみると、簡単な説明だけで問い合わせもほとんど出ない状態で使えるようになっていました。これまでの管理のやり方を大きく変えずに済んだことが、現場へのスムーズな浸透につながりました。
導入効果
■経理の配布作業は、半日から数十分へ
導入の効果が最もはっきり表れたのが、経理の業務でした。従来は、各クラブの支配人に見てもらう勘定元帳の全明細を、経理がマクロで全クラブ分のExcelに起こし、店舗ごとに分けて配っていました。会計システムが複数に分かれていたため、それぞれから別々に出力する必要もあり、この作業は半日がかりになることもありました。いまはBizForecast上から一度で出力できるようになり、15〜30分程度で済みます。
■月次集計は、1〜2時間で完了
こうした基盤が整ったことで、日々の集計作業の負担も大幅に軽くなりました。従来は、各拠点からファイルが提出されているかを確認し、足りないものを連絡するところから作業が始まっていました。データが揃ったらマクロを回して集計しますが、一度回すのに1時間ほどかかります。そこに調整や合計を反映してもう一度回し、数字を変えればまた回し直し——全体では半日仕事になっていました。いまは変更があった部分だけを差分で反映できるため、毎回すべてを計算し直す必要がなくなり、普通に進めれば1〜2時間程度で整うようになっています。
■「どのファイル?」が、なくなる
また、データのやりとりそのものも変わりました。現場はBizForecast上で数値を上書きすればよく、ファイルをフォルダに提出する作業がなくなりました。「どれを提出したか」で迷うこともなく、上長も「あのファイルを出して」と依頼する必要がない。見たいときに自分で見に行けば済みます。Excelの頃のように、最新版が分からなくなったり、似たような資料がいくつも生まれたりすることもなくなりました。
■確かめ直す手間も、いらない
作業する側にとっては、数値の正しさに対する安心感も大きいといいます。以前はExcelにマクロで数字を反映したあと、正しく反映されているかを確かめるために、もう一度集計を回して確認していました。いまは一度登録しておけば正しく反映される。その安心感が、作業者としてはありがたいところです。
今後の展望
現在は単年度の業績管理と予算反映が中心にBizForecastを活用していますが、今後は中長期の事業計画やシミュレーションへの活用を広げていく方針です。過去実績と直近の計画数値はすでにBizForecastに取り込まれているため、より幅広い時間軸での状況確認を一元的に行える基盤として発展させていく計画です。あわせて、数値を直感的に把握できる可視化や、データを生かした分析の高度化にも期待しています。たとえば、このまま進むとどうなるかといった業績のシミュレーションや、蓄積された経営データをAIと組み合わせることで、業績シミュレーションや経営示唆の自動生成への活用にも関心を寄せており、予算・実績管理の枠を超えた経営意思決定支援の仕組みへと発展させていきたいと考えています。
予実管理システム導入を検討されている方に向けて
要件定義の段階でしっかり詰めておくことはもちろん大切ですが、それでも、実際に運用が始まってから見えてくることは多々あります。だからこそ、導入して終わりではなく、運用しながら改善していけるかどうか——その改善のしやすさや、ベンダーのサポート体制を、選定の段階で押さえておくことが大切だと感じています。
BizForecastは、複雑な事業構造や統合過程にある組織においても、現場の運用負荷を最小化しながらシステム化を実現できる予算管理ツールです。現在ExcelやマクロベースでBizForecastと同様の仕組みを維持されている企業にとって、Excel運用の良さを残したまま、組織としての経営管理基盤を構築するための選択肢になりえると考えています。
※本事例は2026年6月現在の内容です。
※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
※掲載企業様への直接のご連絡はお控えください。
